森山貴士について
南相馬市小高区で、カフェ・小売・コワーキングなどの機能を持つ地域拠点「アオスバシ」を運営しています。
市内では「コーヒー屋さん」「オムスビさん」「アオスバシの森山さん」として知っていただくことも多いのですが、本業はITエンジニア・業務改善コンサルタントです。
2014年に南相馬市へ移住して以来、ITの仕事を続けながら、地域の人たちと一緒に、暮らしや交流の場づくり、子どもたちの学びの機会づくりなどに取り組んできました。
移住したばかりのころは、予定していた仕事がなくなり、地域の人に小さな仕事を回してもらいながらのスタートでした。うまくいかなかったこともたくさんあり、地域の方々にもご迷惑をかけたこともありますが、そのたびにやり方を考え、周りの人たちに助けてもらいながら続けてきました。
仕事の分野はさまざまですが、共通しているのは、人の話を聞き、課題を整理し、実際に形にしていくことです。
結婚し、子どもが産まれ、現在は一児の父です。
これまで地域や企業で取り組んできたことを、今度は市政に関わる活動にも生かしていきたいと考えています。
移住して12年
IT・業務改善
地域拠点を運営
子育て中
南相馬で取り組んできたこと
避難指示解除直後の小高で、暮らしや交流の場づくりから始めました。地域の人たちと一緒に積み重ねてきたことを、4つの分野で紹介します。

まちの暮らしと場づくり
避難指示が解除された直後の2016年末、仲間とキッチンカーのコーヒースタンドを小高駅前で始めました。2018年に常設の店舗、2023年には空き店舗だった寿司店を改装して、カフェ・小売・コワーキングを備えた地域拠点「アオスバシ」を開きました。
「やってみたい」を持つ人が、小さく始められる場所にしています。
- アオスバシの来店者は年間約5,000人
- ここから独立して事業を始めた人 2名。拠点を使って事業を行う人 7(個人5・団体2)

教育・若者支援
子どもや若者が地域で学び、挑戦できる機会づくりに関わってきました。高校でのプログラミング指導、大人向けのIT寺子屋、英語の学びのコミュニティなど、ITと英語の学びの場を中心に続けています。
- 小高産業技術高校でプログラミング指導 10年(うち2年は実務家教員)
- IT寺子屋 11年継続

地域・事業者との意見交換
移住した直後は、小高の情報誌の発刊や、ITで帰還支援を考えるハッカソンの開催に関わりました。その後も地域の意見交換の場に参加し、地域の人や事業者の声を聞き、課題やアイデアを一緒に整理してきました。

あゆみ
- 2014年7月
- 南相馬市へ移住。ITエンジニアとして独立。最初は原町区に住み、小高で活動を始める
- 2015〜16年
- 情報誌「小高の小数力」を発刊。ITで帰還支援を考えるハッカソンを開催
- 2016年12月
- 避難指示解除後の小高駅前で、仲間とキッチンカーのコーヒースタンド「Odaka Micro Stand Bar」を開業
- 2017年3月
- 「Odaka Micro Coffee Lights」。コーヒー1杯でソーラーライト1本を高校生の下校路に設置。約2か月で150本以上
- 2017年4月
- 一般社団法人オムスビを設立
- 2018年6月
- 小高駅前に常設店舗を開業
- 2018〜19年
- 南相馬市の移住体験施設「お試しハウス」の運営を受託
- 2023年1月
- オムスビとして令和4年度「新しい東北」復興・創生の星顕彰を受賞
- 2023年7月
- 複合施設「アオスバシ」を開業
IT・業務改善の仕事
東京のIT企業で5年、ソフトウェア開発と先端技術の研究に携わったあと、2014年からフリーランスのITエンジニア・コンサルタントとして、Webシステムの開発や企業の業務改善に取り組んでいます。コンサルティング会社のIT顧問も務めています。
単にシステムをつくるだけでなく、実際の仕事がどのように進められているのかを調べ、何が課題になっているのかを整理し、よりよい仕組みを考えることを大切にしてきました。
以下の数字は一例ですが、地域にかかわることでもこのような数字に残る成果を出してきました。
- 5倍Webサイトのアクセス数リニューアル前後で5倍に。安定して稼働するサイトへ
- 6倍問い合わせ率の改善事業者HPの問い合わせを0.2%から1.2%へ
- 約100万円年間コストの削減地域事業者のシステム導入によるコスト効果
業務改善の実践例
その他、守秘義務の関係で名前は出せませんが大手企業の業務改善案件などに入ることも多く、以下のようなプロジェクトに参加しきていました。
- 不動産情報の管理システム問い合わせと物件情報の管理・分析を一元化し、業務の工数を大幅削減
- 大手小売業のナレッジ管理改善社内に蓄積された知識や業務情報を、必要な人が使いやすくする改善プロジェクトに参画
- 大手卸売業の業務改善現場の業務の流れを整理し、仕事の進め方や情報管理の改善を検討するプロジェクトに参画
地域での活動とは一見違う仕事に見えるかもしれませんが、人の話を聞き、課題を整理し、実際に動く仕組みにする。その点は同じだと感じています。
経歴・受賞・外部掲載
- 出身
- 大阪市
- 学歴
- 立命館大学 政策科学部 卒業
- 2009年〜
- 東京のIT企業でソフトウェア開発・先端技術研究(約5年)
- 2014年
- 南相馬市へ移住。個人事業主として起業
- 2017年
- 一般社団法人オムスビ 設立(代表理事)
- 2023年
- 地域拠点「アオスバシ」を開業
- 今の仕事
- ITエンジニア・業務改善コンサルタント/コンサルティング会社のIT顧問
- 受賞
- 令和4年度「新しい東北」復興・創生の星顕彰(一般社団法人オムスビとして)
外部掲載
- greenz.jp福島県南相馬市小高区に移住し、カフェ兼コワーキングスペースを開業した森山貴士さんのローカルでの戦い方↗2023年10月
- DRIVEメディアヨソモノのITエンジニアが、震災後の南相馬で「ゼロからのまちづくり」に取り組むまで↗
- HOOK小高で「みんなが挑戦できる」まちづくりを↗
- Youtube福島県 The three stories ふくしま移住 3つのストーリー↗
- 環境庁福島環境再生の100人の記憶↗
- 福島民友名店からパン仕入れ、南相馬「アオスバシ」開店 元すし店を改修↗2023年7月
- 復興庁令和4年度「新しい東北」復興・創生の星顕彰 選定結果↗2023年1月
- 日本建築学会アジア建築交流国際シンポジウム(ISAIA) 2024 KYOTO ↗2024年10月
- 寄稿論文「環境と公害」南相馬での生業実践:高校生と若者世代で一緒に取り組む「まちづくり資産」の蓄積 第47巻第4号↗2018年4月
