森山貴士「こうなったらいいな」を
ひとつずつ

取り組み 03

もっと子育てしたいと思えるまちへ

日々の生活で感じる「こうなったらいいのに」を形にします

赤ちゃんを抱く家族のイメージ

いま、課題と考えていること

1.全国1位の子育て支援を、もっと身近で使いやすいものに

南相馬市は、宝島社『田舎暮らしの本』の「2026年版 住みたい田舎ベストランキング」で、人口5万人以上10万人未満のまちの「子育て世代部門」全国1位に選ばれました。

この取り組みの全体像

参考:南相馬市公式「2026年版 住みたい田舎ベストランキング」

医療費や保育料、給食費の無償化をはじめ、子育て家庭への手厚い支援が整っています。これは、南相馬市がこれまで積み重ねてきた、大切な成果だと思います。

一方で、実際に子育てをしていると、制度が充実していることと、日々の暮らしのなかで子育てしやすいと感じることは、少し違うとも感じています。

例えば、子育て支援センターや一時預かり、病児保育など、便利なサービスがあっても「どんなときに使えるの?」「どう申し込めばいいの?」と迷うことがあります。

せっかく整っている制度も、知らなかったり、使い方が分かりにくかったりすれば、十分に活用できません。

充実した子育て支援を、必要な人が必要なときに、もっと気軽に利用できるようにしたい。

まずは利用状況や利用者の声を確かめながら、今ある制度をもっと使いやすくする方法を考えたいと思います。

2.日々の小さな「こうなったらいいのに」を大切にしたい

子育てのしやすさは、大きな制度や施設だけで決まるものではありません。

例えば、子どもの遊び場でチョークやスコップを借りられたり、地域の施設でちょっとした体験教室が開かれたり。そんな小さな工夫ひとつで、子どもの遊びや学びの機会はもっと広がります。

また、習い事や教室が原町区にはある程度充実していますが、鹿島区や小高区から通う家庭には、送り迎えの負担が生まれます。

地域の施設や空きスペースを活用して教室を開ければ、子どもたちの選択肢を増やせるかもしれません。

新しい施設をつくったり、大きな予算をかけたりしなくても、今ある場所や仕組みを少し工夫することで、できることはたくさんあるはずです。

3.地域の人たちの力を、子どもの学びにつなげたい

南相馬には、さまざまな経験や技術を持ち、子どもたちの学びを応援したいと考えている人たちがいます。

学校での体験授業や、地域の人による学びのプログラムなど、学校の外にある知識や経験を教育に生かす機会も、もっと増やせるのではないでしょうか。

一方で、こうした取り組みは、学校や担当者とのつながりによって実現することも多く、人事異動などをきっかけに継続が難しくなる場合もあります。

せっかく生まれた取り組みが、一度きりで終わってしまうのはもったいないことです。

学校や地域の人たちが無理なく協力でき、担当者が変わっても活動を続けやすい仕組みを考えたいと思います。

4. 身近な自然を、子どもたちの遊び場にしたい

南相馬には、川や里山、原っぱなど、子どもたちが自然に触れながら遊べる場所がたくさんあります。

一方で、震災をきっかけに、身近な自然で遊ぶ機会が少なくなったと感じています。

川で水遊びをしたり、虫を探したり、草花を観察したり。そうした体験を、もっと子どもたちの日常に取り戻せないでしょうか。

もちろん、川の増水や野生動物との遭遇など、自然のなかには危険もあります。行政が誰でも自由に遊べる場所として整備・開放するには、慎重な判断が必要です。

だからこそ、行政がすべてを直接運営するのではなく、地域の人たちと協力して、安全に配慮しながら自然に親しむ機会を増やす方法も考えたいと思います。

すでに市内でも、小高やどりぎさんなどが自然のなかでの遊びや体験づくりに取り組んでいます。

こうした活動を応援しながら、子どもたちが身近な自然に触れられる機会を、もっと広げていきたいです。

まず、取り組みたいこと

  1. 子育て支援を、もっと分かりやすく、利用しやすくする 子育て支援センターや一時預かりなど、既存のサービスについて、利用状況や利用者の声を確かめます。 そのうえで、どんなときに利用できるのか、どう申し込めばよいのかを、もっと分かりやすく伝える方法を考えます。 情報発信だけでなく、利用時間や手続きなど、実際に使ううえでの不便があれば、その改善にも取り組みたいと考えています。

  2. 身近な場所で、遊びや習い事の機会を増やす 公園や子育て施設などで、遊び道具の貸し出しや、ちょっとした体験プログラムを増やせないか考えます。 また、小高区や鹿島区でも習い事や教室を開きやすくなるよう、公共施設や地域のスペースの活用を進めたいです。 地域の事業者や講師と協力し、子どもたちが身近な場所でさまざまなことに挑戦できる環境を目指します。

  3. 学校と地域が協力しやすい仕組みをつくる 地域の人や事業者が、学校での体験授業や学習プログラムを提案し、実施しやすくなる仕組みを考えます。 学校の負担にも配慮しながら、提案の窓口や実施までの流れを分かりやすくし、学校と地域をつなぐ役割を充実させます。 また、実施した活動や協力者の情報を共有し、担当者が変わっても継続・発展させやすい環境を目指します。

  4. 子育て家庭の小さな声を、改善につなげる 日常の子育てで感じる困りごとには、大きな制度改正をしなくても解決できるものがあると思います。 子育て家庭や施設の利用者、地域で活動する人たちの声を聞き、何ができるかを一緒に考えます。 すぐに実現できることは小さく試し、うまくいったものを広げていく。 そんな改善を積み重ねていきたいです。

  5. 身近な自然や地域の資源を、もっと楽しい遊び場にする 川遊びや里山での自然体験など、市民団体や地域の人たちが主体となって行う活動を支援し、広げていきたいと考えています。 例えば、安全に活動するための情報共有や、活動場所の調整、必要な道具の貸し出しなど、行政が後押しできることもあるはずです。 また、すでにある散策路や貝塚などの地域資源も、少し工夫するだけで子どもたちの楽しい遊び場になります。 植物や昆虫を探すスタンプラリー、見つけた生き物に応じてポイントがもらえる探検ゲーム、親子で参加できる自然観察会など。 新しい施設をつくるだけでなく、今ある自然や地域の資源に、遊びや発見のきっかけを加えていきたいと思います。 地域の人たちの知識や経験も生かしながら、子どもたちが自分の住むまちを探検し、好きになれる機会を増やしていきたいです。

子育てしやすいまちから、もっと子育てが楽しいまちへ

南相馬市には、充実した子育て支援制度があります。

その土台を生かしながら、これからは、日々の暮らしのなかで子育てのしやすさをもっと実感できるまちを目指したいと考えています。

子どもが身近な場所で思い切り遊べる。いろいろなことを学び、挑戦できる。親も、困ったときに気軽に人や制度に頼ることができる。

そして、子育て家庭だけでなく、地域のさまざまな人たちが、子どもの成長に関わっていける。

「このまちで子育てをしてよかった」と思える機会を、ひとつずつ増やしていきたい。

今ある制度や施設、地域の人たちの力をもっと生かしながら、南相馬だからこそできる子育て環境をつくっていきたいと思います。

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