いま、課題と考えていること
南相馬では、新産業の育成や企業誘致、起業への支援が行われています。新しい仕事を地域に生むために、こうした取り組みは大切です。同時に、この地域で事業を続けてきた企業や、新たに根づき始めた企業が、次の規模へ成長できる環境も必要だと考えます。
事業を始めるときと、5人の会社を30人へ、30人の会社を100人へ育てるときでは、直面する課題が違います。仕事を取れても、採用や人材育成が追いつかない。経営者があらゆる判断を抱え、組織の仕組みをつくる時間がない。設備投資や販路開拓への支援だけでは、こうした壁を越えにくいと思います。
また、企業誘致や補助金の成果は、進出件数や採択件数だけでは測れません。地域でどれだけ雇用が生まれ、地元企業への発注や共同事業、技術や人材の蓄積につながったかまで見ていく必要があります。
提案・働きかけたいこと
成長の壁を、企業の段階ごとに調べる
地元企業や進出後に定着しつつある企業から、採用、育成、資金、販路、組織運営のどこに課題があるかを聞きます。既存の支援制度で対応できていることと、足りないことを明らかにします。
「5人から30人、30人から100人」を目指す企業を支える
規模を拡大した経験のある経営者や実務家、金融機関、投資家などと継続して相談できる仕組みを提案します。助言を一度受けて終わりではなく、採用や組織づくりを実行する過程まで支えられる形を考えます。
企業同士が仕事をつくる機会を増やす
支援を受けた企業や新たに進出した企業が、地元企業への発注、共同開発、販路の共有などにつながるよう、出会いと協業の場を設けることを提案します。
地域に残る成果を確かめる
支援策や企業誘致について、雇用者数だけでなく、地元への発注、企業間の協業、事業の継続状況などを追います。結果を見て、次の支援の内容を改善するよう働きかけます。
まず確かめたいこと
- 採用、育成、資金、販路、組織運営のどこに壁があるか(企業の段階ごとに)
- 今ある支援制度で対応できていること、足りないこと
- 企業誘致や補助金が、地元への発注や協業、雇用につながったか
- 支援を受けた事業が、その後も続いているか
目指す地域の姿
南相馬で事業を始める人だけでなく、ここで事業を大きくしたい人にも、次の一歩を踏み出せる道がある地域です。企業が成長する過程で、働く人が育ち、地元企業との新しい仕事が生まれる。外から来た企業の力も地域の力と結びつき、互いの成長につながることを目指します。
その積み重ねによって、地域の人が働きたいと思える仕事や、将来を託せる企業を増やしていきたいです。